学校経営の方針

1 本校の教育理念
「一人一人のウェルビーイングを目指し,自律性を育む教育の推進」
 
現代は「VUCA(予測困難で不確実,複雑で曖昧)な時代」と言われており,今後も様々な社会的変化が起こることが予測されている。このような社会の変化の中で,学校においては,子ども達が新しい時代の創り手となるために必要な資質・能力を育む「学び」の変革が求められている。
 資質・能力の三本柱である「生きて働く知識・技能」,「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力」,「学びに向かう力や人間性等」の育成に当たっては,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の観点から学習活動の充実の方向性を捉え直し,ICTの可能性を指導に生かすことで「主体的・対話的な学び」の実現に向けた授業改善につなげていくことが重要だと考えられており,そのためには,全教職員が連携協力しながら創意工夫を加え,子どもの実態に応じて学習内容の確実な定着を図る観点や,学習内容の理解を深めて広げる観点から,カリキュラムマネジメントの充実・強化を図ることが重要とされている。
 本校では,これらの取組の効果的な推進を目指して教育課程の工夫改善を推進するために,学びの主体である児童のウェルビーング(よりよい状態にあること)を目指し,自律性を育むことを理念として,児童に自分の考えを持たせ,自ら意志決定して行動させる(行動できるようになる)ことを意識した教育活動を展開したい。
 
 
2 学校教育目標
(1) 目標
◎「自ら学び心豊かでたくましい子」の育成
 
(2) めざす子どもの姿
①よく考え,自ら学びを進める子【確かな学力】
・学ぶ楽しさを味わい,学年相応の学力を身につけた子
・話をしっかり聞き,自分の考えを表現できる子
・読書に親しむ子
 
②思いやりのある子【豊かな心】
・あいさつや気持ちのよい言葉遣いができる子
・自他のよさに気づき,認めることができる子
・人の気持ちや立場を想像できる子
・自然や美しいものに感動する子
 
③健康でたくましく,ねばり強い子【健やかな体】
・基本的生活習慣(早寝・早起き・朝ご飯)が身についている子
・歩いて登下校ができる子
・健全な食生活を実践できる子
・進んで運動に取り組む子
 
3 学校経営方針
 一人一人のウェルビーイングを目指し,自律性を育むという理念の下,教育目標「自ら学び 心豊かで たくましい子」の具現化に向けて,以下の方針で学校経営に努める。
(1) 教職員が学校経営に積極的に参画し、組織的に学校課題に取り組む体制を作る。
(2) 校内研修や互見授業等を充実させ,教職員の資質・能力の向上を図る。
(3) カリキュラムマネジメントの充実を図り,児童に必要な資質・能力を育成する。
(4) 児童理解を基に自己肯定感を育む組織的・継続的な教育活動を推進する。
(5) 児童の教育的ニーズに基づいた特別支援教育の充実を図る。
(6) 保健・安全・防災教育の充実を図る。
(7) 施設・設備・備品を適切に管理し,教育環境の整備を図る。
(8) 家庭・地域社会と連携し,地域に開かれた創意ある教育活動を展開し,信頼される学校づくりに努める。
(9) 働き方改革を推進するために,業務の改善と効率化を図る。
 
4 めざす学校・教師像
(1) めざす学校の姿
①学校規律と秩序が保たれ,安全で安心して楽しく学べる学校
②明るいあいさつと温かい言葉が交わされる学校
④花と緑に囲まれ,教育環境の整った学校
⑤保護者や地域に開かれた信頼される学校
 
(2) めざす教師の姿
①法令を遵守して服務に厳正な教師
②自らの人間性を磨き,信頼される教師
③教師としての使命感と職責を自覚し,研鑽に努める教師
④児童を理解し,受容し,励ましながら指導する教師
⑤率先垂範で手本を示し,子どもと共に行動し汗を流す教師
⑥日々の教育活動や学校課題の解決のために協働できる教師
 
5本年度の重点取組事項
本校の教育目標の達成するために,全教育活動で【育みたい5の資質能力】を意識した取組と【生徒指導の4つのポイント】を生かした指導を実践し,自己指導能力の育成を図りな がら(1)~(5)の項目を重点的に取り組む。

【育みたい5の資質・能力】
①気づく力
②活用する力(知識・技能)
③考える力
④伝え合う力(思考力・判断力・表現力)
⑤やりぬく力(学びに向かう力・人間性)
 
【生徒指導の4つのポイント】
◇子どもに自己存在感を与えること…「やればできる」(有能感)「認める,褒める」
◇共感的人間関係を育成すること…「受け入れる」「認め合う」「励まし合う」
◇子どもに自己決定の場を与えること…「じっくり考えさせる」「判断,決定させる」
◇安全・安心な風土を醸成すること…「尊重されている」「(心の)居場所がある」
 
(1) 支持的風土のある学級づくり ~安心・所属・承認・自立~
①きまりの意義や価値に基づいた規範意識の醸成
②主体性・協働性を育む学級活動等の実践
③自己肯定感と肯定的他者理解力の育成
④「めあて」の設定と「振り返り」による目的意識・メタ認知力の育成
 
(2) 「確かな学力」の向上 ~「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進~
①学ぶ意欲を引き出し,わかる喜び,学ぶ楽しさを実感できる授業づくり
・「わかった!」「おもしろい!」と感じさせる授業
・筋道を立てて考える力が身に付く授業
・他者と共に考え,学び,新しい発見や気づきが生まれる授業
・学びを振り返り,新たな学びや生活に生かす力を育む授業
②単元を見通し,育てたい資質・能力を明確にした授業づくり
③児童の個性や特性を踏まえた効果的な指導,支援の充実を図る授業づくり
④キャリア教育の視点を踏まえた授業づくり
⑤教科等横断的な視点を取り入れた授業づくり
 
(3) 生徒指導・教育相談の充実 ~自己指導能力の育成~
①いじめ・不登校の未然防止と虐待等への早期対応
②児童理解を基本とした組織的・継続的な生徒指導・教育相談体制の充実
③生徒指導の4つのポイントを生かした指導の充実
④家庭や関係機関との連携した支援・指導の強化
 
(4) 健康・安全教育の充実と体力の向上 ~意識と実践力を高める~
①心身の健康の保持増進に関する指導の充実
②一校一運動の取組推進(なわとび運動)
③家庭と連携した健康的な生活リズムの確立
・「早寝・早起き・朝ご飯」・「てくてく(徒歩)登校」
④食育の推進や安全に関する指導の充実
 
(5) 「凡事徹底」の推進 ~当たり前のことが当たり前にできる~
①家庭と連携した「南小学校5の取組」の組織的実践
②「南小よい子の一日」の推進
③保護者や地域との連携強化
 

 

ページの先頭へ戻る